未経験からのスタート。家族との時間を大切にしたくて選んだ道
2021年、私は未経験からWebデザインの世界に飛び込みました。
もともとは会社員としてフルタイムで働いていましたが、手術入院をきっかけに「このままでいいのだろうか?」と働き方を見直すことに。残業が多く、家族との時間がなかなか取れず、心の余裕もなくなっていた日々。このままでは家庭も仕事も両立できないと感じ、在宅で働けるWebデザイナーを目指すことにしました。
当時4歳だった娘の育児と家事に追われる中で、どうやって時間を捻出するかを工夫しながら、夫とも家事分担を見直して少しずつ学びを進めていきました。
実際夫には反対されながらも、認められたいとの思いで必死に学んで実践を繰り返してきました。今では収入も扶養を超え、夫も私の働き方を理解してくれるようになりました。

集客のカギは「信頼」SNSとLINE、ホームページの連携が成果に
最初のお客様は、知人の紹介やココナラからでした。
その後は、Instagram・LINE・ホームページの役割をしっかり理解するためにWeb集客を学び、適切に使い分けることを意識しました。
- Instagramは「出会ってもらう場所」=交流・認知
- LINE公式は「信頼を築く場所」=丁寧な導線設計
- ホームページは「信用を得る顔」=持っていて当たり前
この3つを連携させることで、「しっかりしている人だな」「お願いしたい」と信頼していただけるようになり、Instagramにホームページのリンクを貼っていて新規案件につながることもありました。
特にWebデザイナーとしてやっていくのであれば、自分のホームページを持っておくことが一番の信頼につながります。私も当初は、実績作りで自分のホームページは後回しでしたが、自分のホームページこそが一番の実績になります。
実際に私も、「彩香さんのようなホームページにしたい」とご依頼いただくことがとても多いです。



「丁寧なヒアリングと提案」で選ばれるデザイナーに
ありがたいことに、クライアント様からは
「ヒアリングから丁寧にムードボードを作成してくれたのが嬉しかった」
「こちらの想いをちゃんと汲んで提案してくれる」
といった声をいただいています。
デザインだけでなく、「目的に沿った言語化」や「導線設計」など、ビジネス視点での提案もご好評いただいており、それがリピートやご紹介にもつながっていると感じます。提案をするためにも、まずは自分自身がそれを体現していることで、さらに信頼感が増し、集客コンサルティングもサポートさせていただけるようになりました。
納品後も「つくって終わり」ではなく、フォローや提案をしっかり行うことで、信頼関係を継続しています。
単価アップは「魅せ方」と「自信の裏づけ」
単価アップに取り組む中で大切にしたのは、以下の3つです。
- 価格に見合ったスキルアップ
- サービス内容の見直し
- 見せ方(ポートフォリオ・SNSなど)のブラッシュアップ
最初は単価を上げることに不安もありましたが、実績が増え、お客様の声や紹介もいただけるようになったことで、「自分の価値に見合った価格でご提供すること」が自分にもお客様にも必要なことだと感じるようになりました。また、自己投資をして学ぶことで自信を持ってお客様へのコンサルティングや提案もできるようになってきました。

フリーランスとして大切にしているマインド
以前は「完璧じゃないとダメ」と思い込んでいましたが、今では「完璧を待っていたら何も始まらない」と考えるようになりました。フリーランスである限り、選ばれる自分でいるため、自分の価値を高めるという視点は忘れないようにしています。
実際、お客様対応の中で学ばせていただくことも多く、その都度アップデートしていく。フリーランスになってからは、自分の考え方や姿勢がどんどん前向きに変化していると実感しています。
感謝の言葉をいただいたり、お客様に結果が出たりする瞬間こそが、自分の価値を実感できるときです。
年収も起業当初から右肩上がりに伸び、仕事と家庭を両立しながら、着実にステップアップできている実感があります。
私のリアルな1日と使用ツール
- 公務員の夫・娘:小学3年生
- 生活リズム:
- 9:00〜15:00/17:00まで:仕事(家事を済ませてからスタート)
- 15:00:娘帰宅
- 夜:晩御飯・娘の就寝まで家事育児
- 使用ツール:
- Canva、Illustrator、Photoshop、WordPress、STUDIO
- ChatGPTも活用しています(文章・提案・構成など)
まとめ|フリーランスママとして、自分で選ぶ働き方を
フリーランスWebデザイナーとして活動を始めた当初は、不安もたくさんありました。
でも、「家族との時間も大切にしたい」「自分の力で会社員の時のように稼げるようになりたい」という思いを原動力に、少しずつ経験を積みながら、今の働き方にたどり着きました。
完璧じゃなくてもいい。今の自分にできることから始めて、お客様や家族との関わりの中で成長していけば大丈夫─
1人で頑張りすぎずに、時には仲間の力を借りて進んでいければいい─
そんなふうに思えるようになってから、気持ちもぐっと楽になり、フリーランスの生活も楽しみながら仕事できるようになりました。
そして何より、自分の力で道を切り開いていく背中を、子どもに見せていきたい。自分で選び、自分で進む。その姿を通して、子どもにも「自分の人生を大切にしていいんだよ」と伝えていきたいと思っています。